October 9, 2010

本当の価値って



こばへんのレクチャーにまた行ってきました。会社の人がこばへんと知り合いということで、誘ってもらって。偶然に2回続いたから、今はこういうことに縁がある時期ということなのかも。




会場はアーツ千代田3331。一回行ってみたかったからラッキー。閉校した学校をリノベーションして、クリエイティブ系のオフィスが入っているという、最近話題のスタイル。池尻のIIDよりは、コンパクトにまとまってるという印象。正面には芝生が広がっていて、シンプルでいい空間でした。やっぱり、刺激し合える人たちとスペースを共有するというのは、すごい有意義なことなんだろうなぁ。こんなところで働けたら楽しいだろうなぁ。この日は仕事が残ってて、ゆっくり見て回ることは出来なかったから、改めてゆっくり来たいです。

今回のレクチャーの内容は、「一般企業のメディア化広報戦略」。PRのしかたって無限にあるんだな、とすごいおもしろいお話が聞けました。今回のキーワードは「ロレイシ」。これからの企業がメディアを持つなら、長く読まれて(ロングテール)、ニッチな内容を掘り下げて(レーザービーム)、キーワードが散りばめられてて(インバウンドリング)、多くの人に共有する(シェア)ものでなければならないんだって。ほうほう。企業メディアって紙でいう専門雑誌と似てる。例で紹介されてたのが、前田建設のファンタジー営業部。自分の好きな分野でこういうの作れたら楽しいだろうな。

細かい内容は割愛。詳しくはここのハッシュダグでどうぞ。#newgenpr 
来年に本が出るらしいから、マーケティングに手をこまねいている企業さんとかは、すごい参考になると思います。

それにしても、本当に自分はウェブの知識が足りません。黒い画面を開いてパパパパと打ち込めるマイケルとか、本気ですごい。コーディングまではできなくても、せめて仕組みについては知っておかないと。誰かチューターやってくんないかな。あ、その前に基礎知識くらい自分で付けないと、か。

そうそう!講演が終わったあとに、コバヘンを紹介してもらって、名刺交換をした。緊張して何にもしゃべれなかったけど。。。ポートランドにいるころ、ヒマでネット見てて、偶然ブログ見つけて、この人素敵やなーって思って。そのときは2年後に、目を見てお話できるとは思ってなかったな。

東京へ来て以来、モノや人と近くなったように感じる。たくさんのモノや人が集まってるから、選択肢が圧倒的に多いし。よほどの有名人でないかぎり、本当に会いたければ、会いに行けるチャンスっていっぱいあるし、見たいと思ったら、本当に生で見られる。岐阜にいたころは、テレビや雑誌で面白い人やモノが紹介されていても、「こういうものもあるんだな」という認識で止まってしまっていたから。でも今は、この店おいしそうだから、今週末にでも行ってみようか、この人おもしろそうだから、セミナー行ってみようか、取材お願いしてみようか、など。こういうとき、東京に来てよかったな、と思う。




それはさておき、会社へ戻って、となりの席の人と話していたら、「そういえば、俺、コレ持ってるから見なよ。デザインするとき参考にしてたんだよ」と、ドン!って雑誌の山を持ってきてくれた。なにかと思えば、WIRED。コバヘンが17年くらい前に作ってた雑誌で、実は中を見るのはこれが初めて。こだわりにこだわった6色刷りで、デザインが超かっこいい。もちろん中の情報は古いんだけど、エッジが利いてて、モノとしては全然古くない。このイメージを17年前に作ってたって、本当にすごいわ。時が経っても廃れないものこそ、本当に価値が高いものって言えるのかも。私もこういうもの作りたいな。

ウェブウェブって、背伸びしていろんなこと言ってるけど、本当はアナログの方が断然好き。読み物で言えば、ウェブマガジンより、雑誌の方が全然好きだし。紙の方が間違いなくかっこいいし、あの質感が重要なわけだし。でも、やっぱり、この時代に生きてて、便利なものや新しいものも知ったうえで、「アナログが好き」って言いたいんだよね。そうでないと本当のアナログの価値ってわからない気がするから。というわけで、まだ日々勉強中。

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