August 27, 2012
2012年 夏の雑感
思い返すこと2ヶ月前。まだ雨がシトシト降る梅雨の時期でした。風邪をこじらせて声帯炎になり一ヶ月ほど声を失っていました。誰ともまともに話せず、かなりフラストレーションがたまっていました。あのときは、早く治したいの一心で、身体が健康であればなにもいらない。とすら思ったものです。
そして、月日がたち今。今年の夏はけっこう遊んでいて、なぜか肌も少しコンガリしてます。フジロックにサマソニ、猿島(上の写真)にバーベキュー、カジュアルなイベントもいくつか、そしてうちに友達を招いたり。お盆は家族で大阪に行ったり、岐阜ではのんびり川遊びもしました。平日も飲みに行くことが多くて、プライベートと仕事、両方を通じて新しい人との出会いがいっぱいありました。
感化されやすい私は、友達や新しく会う人と話していると、気づけばもっとあーしたいこーしたい、と好奇心と欲求がわいています。数ヶ月前の「健康でいられれば他はなにもいらない」ってのはどこへいってしまったのやら。
そんな中、今週末は久しぶりにゆっくり一人で時計を見ずに時間を過ごしました。料理、掃除、洗濯をして、あとは溜まっていた録画番組を消化したり、映画を見たりとぐーたらしました。私が毎週録画している番組のひとつにテレ東の「男子ごはん」があるんですが、今年の2月頃にケンタロウさんが事故を起こし、それ以来毎週ゲストがきて番組が続行されていました。そこでふと、あれ、ケンタロウさんはいつ頃復帰するんだろう、と調べてみたら、衝撃の事実を知りました。高次脳機能障害で寝たきりの状態のようで、復帰はもはや不可能に近いようです。そもそも番組を見始めたきっかけに、ケンタロウさんの多趣味なライフスタイルが好きってところがありました。ものすごくショックです。なにを境にして人生が変わってしまうのか、わからないものです。。
日曜の夕方あたりからは2回目ですが『アメリカン・スプレンダー』を見ました。ソファーでぐうたら見るのに最適な映画です。アメリカで一部のオタからカルト的人気を誇るコミック『アメリカン・スプレンダー』の原作者、ハーヴィー・ピーカーの半生を追う映画です。ちょっと編集と構成が変わっている映画で、ハーヴィー・ピーカー本人も演者と入れ替わりで何度となく登場するし、主人公がコミックの世界へ出たり入ったりと、見ていて飽きません。奥さんジョイスのファッションも好きだし、全体を通して流れるジャズもいい感じです。
あとは見たのは、『ビフォア・サンライズ』と『ビフォア・サンセット』。そしてNHK BSでやっている世界ふれあい街歩き。やさしい気持ちになれる番組です。この3つに共通しているのが、会話してブラブラ待ちを歩くだけというシンプルな内容で見ているだけでその街を旅した気分になれることです。その他では昔からよく聞いていたらラジオ番組「ジェットストリーム」、日本でいうと、「ブラタモリ」や「空から日本を見てみよう」も好きです。空想旅行ってけっこう楽しいです。
あと少し夏は続くけど、穏やかに、安全に、楽しい時間が過ごせますように。
August 12, 2012
チャンスはいつ舞い降りてくるかわからない
帰省中にお母さんが録画していた由紀さおりとピンク・マティーニのコンサート映像を見ました。ピンク・マティーニは世界規模で有名なポートランドのオーケストラバンドで、もちろんこのコラボについては知っていたし、記憶をたどると2009年にポートランドの空港で一度由紀さおりを見かけてました。
はじめて映像を見たけど、由紀さおりの歌は気品ある伸びのある歌声で、すごく素敵でした。バンドメンバーともお互い尊敬し合ってる様子が見えました。
再ブレイク!ともてはやされた今回のいきさつは、ピンク・マティーニのトーマスがポートランドの中古レコードショップで由紀さおりの1986年の「夜明けのスキャット」のLPをジャケ買いして、その歌にほれ込んだということらしい。ちなみにそのレコードショップはEveryday Music(ダウンタウンのCrystal Ballroomの向いのかな?)らしい。アメリカの小さな街のレコード屋に由紀さおりの中古LPがあったこと。トーマスがそれを手にとったこと。すごい巡り合せ。
と、確かに奇跡とも思える今回のコラボレーションだけど、由紀さおりにとっては単にラッキーという話ではないように思いました。というのも、お母さんに聞くところによると、由紀さおりは一時期ヒットを出したものの、歌謡曲の低迷にともなって、しばらくメジャーな舞台からは遠ざかっていたとのこと。でも、純粋に歌が好きで、歌に対する姿勢もまじめで、地方を回ったり、童謡を歌ったりと、売れなくなっても細々と歌い続けていたらしい。だから、フッと舞い込んできた何十年超しの大きな話にも、即時に飛び込むことができたという。
なでしこの澤さんを見ていても思うけど、やっぱり続けることが大切なのだなーと。そしていつ舞い込んでくるかわからないチャンスに、いつでも応えられるような姿勢を常にもっておくことがチャンスをつかむカギなのだな、と。そんな教訓を得たのであります。
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