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今日はSEにあるPeople'sというスーパーへ行ってきました。
People'sはCo-op、いわゆる生協で、ナチュラルはもちろんローカルにとことんこだわってます。
建物自体も環境に与える影響を最低限に抑えた造りです。
みんなちゃんとショッピングバック持参してるし、駐車場は故意に作られてません。
だからPeople'sへ来る人は自転車率が高い。
といったように、人にも地球にもやさしいお店への信頼は絶大で、
お店の意向に賛同したお客さんたちで成り立っているスーパーです。
民家にまぎれた小さなお店だけど、
その中身でいったらWhole FoodsやNew SeasonsもPeople'sにはかなわないと思う。
わたしも出来れば会員になりたいくらい。
作物がオーガニックだからといってそれですべてがいいわけじゃない。
それがもしはるばる遠くから運送されていたら、
それには飛行機なり船なりの燃料が必要になって、結局無駄が発生して環境も汚染してしまう。
フードマイレージってやつです。
だから私はできるだけローカルのものを買うようにしてる。
地域経済にも貢献したいし、環境にもやさいいし、なにより新鮮だし。
それが自分にとってもみんなにとっても一番いい。
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今日は天気も良くて、ファーマーズマーケット(毎週水曜日)がお店の前でやっていので、
People'sは前よりにぎわってました。
ポートランド近郊の農家の人が持ってきた採れたての野菜は、
どれもまだ土が付いてて新鮮そのもの。
農家の人とどうやって調理したらおいしい、とかどんな栄養があるとか教えてもらって、
今日は珍しいサラダ菜を買いました。
実際に作った人と接してみると、その作物の重みは全然違ってくるもんです。
言うならば、ただのサラダ菜が”あのおじさんが育てたサラダ菜”になるといったところ。
これがファーマーズマーケットの醍醐味かな。
スーパーで買い物してたらその背景なんて見えないし(考えようともしないし)。
オーガニックとか、ローカルとか、環境とかいい始めたらきりがなくて、
じゃあ自給自足しろよって話だけど、
でも今日みたいにファーマーズマーケットで農家のおじさんと話して、
採れたての無農薬の野菜をおいしく食べるってのが今のわたしが出来る範囲での極みです。
食についてこうやって考えるようになったのはポートランドに来てから。
おととしの夏に一回ここを訪れて、
ビートニク的なにおいがして「ここだ!」と思って引っ越してきました。
直感でした。
気づけば一年が経つけど、その中で身につけた一番大きなものは、
Sense of commuinityだと言い切れる。
人は街を形成する大切な要素。自分もこの街の一部でありたいと思うんです。
今日People'sへ行ってそれがますます刺激された。
これまでの人生で土地、街にそんなに愛着を持ったことがない私が、
今ではすっかりポートランドかぶれだから驚きです。
スターバックスよりローカルのコーヒーが飲みたいし(実際おいしいし)、
アリーナでの大きなコンサートより小さなべニューでやってるローカルバンドが見たい。
自分の健康のこともあるけど、ウォルマートでもなくSafewayでもなく、
People'sに行きたいってのもそんな理由です。
グローバル化の世の中で、この街には独特の小さな熱い文化があって、
それが私を惹きつけて離しません。
ちなみにそんなふうに惹かれてる自分、ちょっと気に入ってます。
最近就職活動をしてると、次にいったいどこに住むことになるんだろう・・・とぼんやり考えるけど、
どこに住もうとも今持ってる感覚を忘れずにいたいなぁ。
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