March 29, 2008

Spring Break



春ですね!
ポートランドにも桜が咲きました。

去年のSpring Breakはロッキー山脈にスノボーしにいったから、
まるっと桜は見逃してしまった。
きれいだよとは聞いていたものの、どんなもんだろうね、って思って見に行ったらね、
予想以上にきれいでビックリ!
日本の外でこんなにきれいな桜並木が見られるとは!

咲きたての桜ってすごいモコモコしてて、春のフワフワした感じってよりは
新しいスタートの兆しのような力強さ感じて気が引き締まった感じ。
ちょっと寒かったけど桜の下でのドーナツとコーヒーとグレートギャツビーは格別だったよ。

日本でも桜見られたらいいのにな。
4月半ばにはもう散っちゃってるよね、たぶん。

と、ここまでは先週の出来事。



今週は友達のPeterに誘われてポートランドから車で2時間半くらい南下したとこにある、
Eugeneって町に行ってきました。
友達が運転する車は高速をおりて、少しづつEugeneの町から離れていって、
いずれ森の入り口にさしかかって、そこからもどんどんどんどん奥に進んでいって、
ようやく彼のおじさん宅に到着。
ジブリの世界に迷い込んでしまったような、ハンドメイドの家に深い森。

先週桜が咲いたと思えばその日は格別に寒い日で、夜になったら雪が降り始めた。
あたりは静まりかえってて、雪が降るシンシンって音が聞こえてきそうなくらい、
それくらいの静けさはちょっと神聖。

自分のアパートはStreetcarの線路の真横にあるから、
朝方とか気持ちのいい眠りをStreetCarの音に妨げられることもしょっちゅう。

だから、静まり返った森でパリっとしたシーツの中で寝て、
アラームなしでちゃんと朝早くに目覚めるってなんて、
普段の生活とはかけ離れてて、それがすっごい気持ちよかった。
すっかりデジタルなコンクリートジャングルでの生活に慣れてしまってるけど、
さかのぼると大昔の人はみんなこうやって生活してたんだよね。

昨晩の雪がうそみたいに、次の日はきれいに晴れて、
帰り道はちょっと遠回りしてオレゴンの田舎道をドライブ。
その途中Peterがいきなりハンドル片手にガッツポーズ!
見てみたらきれいなでっかい虹発見!
しかも周りにさえぎるものは何にもなくて、地平線からグンと伸びた虹の全貌!

自然には到底かなわないな〜
桜、雪、虹と、きれいなものを前にしたら人間ただただ魅せられるばっかりで、たじたじです。

March 18, 2008

Winter Term 08'



Winter Term終了。
毎回言ってるような気もするけど、今学期、異様に早かった〜
それでもって、とっても有意義だった!

Capstoneっていううちの大学独自のプログラムがある。
クラスルームを出てコミュニティーと関わりながら経験を通して勉強しましょう、
みたいなコンセプト。
このCapstoneの数あるコースの中からわたしはCommunity Studiesを選択。
そのクラスが本当によかった。

本来そうあるべきではないものの、
毎回取るクラスすべて“こなす”感じになってしまう。
でもこのクラスは本当に“学んでる”って実感したクラス。

内容もおもしろくて、クラスの大きさもこじんまりとしてて、
コーヒーにクリームを溶かすようなしゃべり方をする、和み系のちょいとヒッピーな先生。

生徒主体で進むそのクラスの8割はグループプロジェクト。
うちのグループはFood For Thoughtっていう、
PSUの生徒が経営してるオンキャンパスのカフェをより充実させようってことで、
新しいTo goのメニューを考えたり、掲示板の内容を一掃したり、
あとはカフェの一部に学生の食生活向上の為、
小さな生鮮系も扱うコンビニについて話したりした。(これはまだ企画段階)

グループメンバーは合計4人、Sage、Tino、Travis、
頭もよくて、器用でおもしろい人たち。
このグループに大した貢献は出来なかった気もするけど、
なんせ笑い上戸なんで、笑い声だけは一人前に提供させてもらった。
このグループメンバーに加えてFood For Thoughtの人。



Food For Thoughtはちょっと変わった人が集うカフェで、
キャンパスの中でも異質な雰囲気をはなってる。
働いてる人も客もみんな自由奔放で、いきなりピアノを引き出す人もいれば、
カウチで昼寝をしていたり、カフェのすみっこで針金アートに夢中になっている人もいる。
接客業にもかかわらずカウンターの人はめっちゃムーディーで、
でもなぜかそれが許されてしまう。
なぜってたぶんここに来る人たちには「こうあるべき」みたいな既存の意識がないから。

こんな人たちだけに、彼らの隠されたいい人具合にはほんと驚かされた。
夜遅くまで残って話し合いをしたり、
最後の1週間は週末をつぶして集まって掲示板作りをしていると、
ニョキっと現れてコーヒーを持ってきてくれたり、
差し入れにって裏のキッチンでクッキーを焼いてくれたりもした。


最後はスケジュールが押してきてバタバタしたけど、
今日無事にファイナルプレゼンテーションが終了。
充実感はもちろんあるけど、
それよりも終わってしまったっていうさびしさのほうが大きいかな。
1学期だけのクラスにしては愛着がわきすぎてしまったようで、
教室を出たときちょっとウルウルしてしまったというのはここだけの話。

クラスが午後から始まるから、先生が好きだから、
わたしはなんとなくおもしろそうだったから。
っていうまちまちの動機でこのクラスに集まって、流れで組んだこのグループ。
それに加えて風変わりなFood For Thoughtの人たち。
結果的にこんなに楽しいグループプロジェクトになるなんて誰も予想はしてなかった。

専攻もバラバラだからもう一生このメンバーでクラスを取ることはないと思う。
だからこそ、今みんなにもっと感謝したい!
このクラスは今まで取ったクラスで一番楽しかった。
それでもって勉強する本来の意味を卒業間近にして取り戻せた、そんなクラスだった!

March 10, 2008

Red and White, White all over...



今日の夕方アパートから出たとき思わず「わぁ」と声がもれた。
パークブロックの景色がいつもと違っていて芝生一面に白いものが広がっていた。
一瞬コットンフィールドに出てきてしまったかのような錯覚を覚えたほど。



近づいて見てみるとこの白いのは小さな旗だった。
衝立を見てみる。
なんでも1本の白旗は5人以上のイラク戦争で亡くなったイラク人を、
一本の赤い旗は5人以上の亡くなったアメリカ兵を指すとのこと。

写真でも見ての通り、白の数は赤の数なんかの比較にならないほど多い。
白い旗は果てしなく続いて一番手前からでは終わりは見えない。
皮肉にも緑の芝生に延々と広がる白はきれいだったりもする。

部屋に帰って実際の白旗の数字が知りたくなってネットで調べたら900000人以上だって。
同じ数を指しててもこうやってただ数字を見ただけではピンとこないよね。
が、パークブロックに広がる白旗を見ると恐怖を感じずにはいられない。
すごくわかりやすくビジュアル化されたものだ。

今週の初めにもブッシュのかぶりものをした反戦運動的な行列が、
グルグルとダウンタウンをそぞろ歩いていた。
どうして最近になってこんなに反戦運動が盛んになってるんだろ?
選挙の関係とか?

そんなことよりも気になることは一つだけ。
この小さな町のキャンパスに描かれたメッセージは果たしてちゃんと国の上のほうまで届いてるのか・・・