July 14, 2008

The day I became hippie



週末を使ってオレゴンカントリーフェアに行ってきました。
ポートランドから車で2時間半くらい南下したところにある、
Eugeneという町で毎年開かれている大規模なヒッピーの祭典です。

会場はEugeneのダウンタウンから30分くらい離れた森の中です。
初参戦だったからどんなものか想像もつかず、
ヒッピーのイベントとかいって人工的で森がゴミで汚れていたりしたら・・
と余計な心配をしたものですが、ちゃんとルーツは守られていました。
入り口ではハンドメイドのサインと、
変な妖精みたいな格好した人が誘導してくれて森の中へ。

あんなにテンション上がったの久しぶりでした!
潜在的なものか、単なる興味なのか、よくわからないけど、
どうやら私にもささやかなヒッピー的要素があったらしい。
あの森に宿るヒッピー精神に完全に呑まれて支配されてしまいました。

タイダイのサロン一枚を体に巻いて、
頭にはオノ・ヨーコがしてるみたいに紐をおでこにまわして草を付けて。



忘れてました、肌を出すのがこんなに気持ちいいなんて。
もともと普段の格好も露出はあんまりしないほうなんだけど、
たまに街の中を薄着で歩くのとは全然違ったものです。
森の木々に囲まれて、木陰にはいるとひんやり気持ちよくて、
小川が流れてて、足は土でドロドロ。
そういった中で肌を出すってまさしく「解放」です。

っていうか、もうみんな自由。
理解の領域を超えたパフォーマンスとか突拍子も無い仮装とか、裸にペイントした人。
みなさん気ままに昼寝したり、ライブ演奏に合わせて踊ったり。
場の空気を読むことや、他人と歩調を合わせることももちろんすごい大事だけど、
あの森の中ではWho cares?なんです。

だけど、自己中とかではなくて。
とにかくすごい人だったから、しょっちゅう足を踏まれたり、人と肩がぶつかるんだけど、
そんなときは決まって「大丈夫?」「ごめんね」という一声があります。
胸まで髭を伸ばした千人みたいなおじさんに言われるとそのギャップに笑っちゃうんだけど。

実際そこで何をするわけでもなく、
クラフトの出店や面白い人をブラブラ歩いて見てまわりました。
ゴハンもいっぱい屋台が出てて、
どうせなら食べたことないもの食べようってことで、アフガニスタンの料理に挑戦。
スパイシーでおいしかったです。
パクチとオレンジのジュースも不思議な味がしました。
ライスに虫入ってたけど、その日はヒッピー気取りだったので気になりませんでした。



彼らには化学成分を好まず、
シャンプーとかしない人が多いから独特のヒッピー臭ってのがあるんです。
普段は鼻をつまんでしまうその臭いも昨日はあんまり気になりませんでした。
ドラムの独特の音に誘われて、ワラを踏んで裸足で踊ったときにはもう自分じゃないみたいで。
でもなりきってしまえばこっちのもんです。あっという間の一日でした。

今は自分のアパートでこれ書いてます。すっかり日常です。
あまりに世界が違いすぎて、昨日のこととは思えず、なんだか短い夢を見たような気分です。

「自分らしさ」大切にしたいって思いました。

来年も行きたいな〜

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