August 6, 2008

Style



自分の「スタイル」を持っている人ってのは実にかっこいい。
自分が好きな物、事がよくわかっていて、それが揺るがない。
そういう人はそうそういるものじゃない。
少なくとも私はこれまでにほとんど会ったことがない。

Evan b Harris

ローカルで活躍してるポートランドでは指折りのアーティストです。
もはやローカルアーティストではなくなりつつあるのかな?
元バンドマンで、今はアート一本。

この前スタジオをのぞきにいかせてもらったんだけど、
そこには完全に彼の世界が出来上がってて、
ファッションも腕に入ったタトゥーも、
そのたたずまいは「誰々っぽい」ではなく、Evanとしか言いようが無い。
それでいて、相当のいい人ときてる。
天は二物を与えずというけど、ここに2つ以上与えられた人がいました。
いろんな意味で本物です。

思い返すこと、一ヶ月前。
お世話になってるCompound Galleryにフラリと超おしゃれな人が入ってきたんです。
私はそこに居合わせた流れで紹介してもらって、その人がその名を名乗ったんです。
彼のアートの大ファンだったので、つむじに落雷しました。
彼の風貌とアートが合致しすぎて、
Evanがあのアートの世界からひょっこり出てきたような気さえしました。
それは言いすぎか。。。

「ローマは一日にしてならず」と言う様に、
あんな風になりたい!って思ったとしてもその人みたいには簡単になれるわけもない。
例えばEvanのあのスタイルなんてのは昨日今日出来上がったものじゃなく、
家族や、生まれ育った土地、食べてきたもの、出会ってきた人、見てきた映画、読んできた本、
その他すべての要素が積み重なって今ここにある。

ここでいう本物の「スタイル」ってのは無意識にあるべきもので、
それを持てるというのは間違いなく一種の才能だと思う。



実は、Evanからアートピース買ったんです。
お金がないから、小さな小さなアートピースです。
でもその小さなアートピースの中には大好きなアーティストがかけた思いと時間、
今回のアートショウの思い出、私のこの街で過ごす日々、
いろんなものが詰まってて、何ものにも代えられない宝物になりました。

東京で一人行き詰まりを感じたとき、
このアートピースに触れた瞬間にここまで一瞬だけ連れ戻してくれるような気がします。
初めてのマイ・アートが彼のもので本当によかった!
それにね、思うんです。
Evanのアートが好きだってのも私のスタイルなのかもって。

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