本当にすごかった。本当に行ってよかった。
井上陽水が泣けた。初めてみるRadioheadは十分すぎるほどに圧倒的だった(通の人達いわく2003年は超えられないらしいけど)。トム・ヨークにかなり引きつけられた。冗談ぬきに自分の細胞が覚醒していたのがわかった。ヘトヘトに疲れ果てていたのに、いつまでも聞いていたいって思った。実はそんなにRadioheadのファンではなったし、こういう機会がないと見ることがなかったと思う。あの空間に立ち会うことができて本当によかった。ラッキーだった。
こちらの写真はJack Whiteの「Seven Nation Army」をやっていたとき。このときの会場の一体感といったらなかった。
ベストアクトはやっぱりThe Shinsだった。選手と一緒にようやく見られた、4年越しの願いが叶った。「Phantom Limb」のイントロがきた瞬間にわたしたちのルーツPDXの日々へ瞬時にフラッシュバックした。音楽と記憶のリンクって凄い。せつなくなってちょっとウルっとしながら、うれしくて心底はしゃいで叫んで、感情のカオスに対処ができずにとりあえず飛び跳ねてた。選手が横にいて本当にうれしかった。
FUJI ROCK FESTIVAL 2012 from aya nakashima on Vimeo.
こちらはradioheadが始まる直前の様子。山の上のほうまで人に溢れてて、フェスへの動員数も例年の3、4割増だったそう。アーティストのラインナップも豪華で、雨も降らず、いろんな意味で奇跡的な年だった、と友達が言っていた。 帰宅した今は、日焼けと疲労でグッタリ。脱力感でぼけーっとしてます。
湯上がりは箱根の山が見渡せる廊下に腰掛けて一休み。汗がスーッとひいていきます。それにしても、ここの温泉の効能はすごい。その後数時間はお肌がしっとりもちもちしてました。私が長湯しすぎたせいで、気づいたらもう2時に。急いでランチへむかいます。
本日をもちまして、わたしの好きな食べ物No.1は麦とろごはんになりました。お寿司は2位に降格です。「
お腹も満たされたところで、車に戻るとはやてぃの口から「箱根神社には縁結びの神様がおるねんで」のひと言がポロリ。瞬間的に食いついていました。というわけで芦ノ湖沿いを走り箱根神社へ。近頃しょぼんぬだった私は、割と真剣にお祈りをしました。「好きな人から好かれますように」。
箱根神社の境内から鳥居をくぐって石段を降りて行くと、芦ノ湖のほとりにたどり着きます。大きな鳥居の下から一面に広がる芦ノ湖。どこかの方角に向けてブツブツと何かをつぶやきながら真剣に願掛けしている女性がいました。そのガチな後ろ姿を見て、自分だけではないと、みんないろいろ抱えているのだな、と肩の荷が降りた思いがしました。
天候や湯煙も手伝い今日の空は一日中グレーで、温泉にしろ、箱根神社にしろ、箱根の町全体がしっとりと静かな印象を受けました。そして山の石は苔に覆われていて、高く伸びる木や竹は深い緑で、久しぶりに日本の「緑」を見た気がしました。内に秘めた静かな強い意思を感じる濃い緑です。このグレーと緑の組み合わせは日本でしか見れないのではないでしょうか。
アメリカから戻ってから、ふと「日本ってすごい」と思う瞬間があります。温泉にしろ、自然薯にせよ、スモックがかった苔が茂る神社にせよ、日本って本当にユニークな国ですね。しかもそれを感じられる場所が都内からこんな近い所にあるなんて。次に海外からお友達が来たら胸をはって箱根をオススメします。
それにしてもこの素晴らしい一日をおくれたのは、すべてホスピタリティに溢れるはやてぃのおかげ。こんな充実した曇りの日はそうそうありません。ありがとう。
「ディスカバー・ジャパン」な一日でした。
